奉祝詞
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作成者 Jogye 日時23-05-26 09:37 再生249回 コメント0件本文
心の平和、仏様の世界です。
親愛なる仏教徒の皆様、尊敬する国民の皆様、今日は人類の偉大な師匠、お釈迦様の誕生日です。
暖かい日差しと涼しい風が互いを撫で、花とさわやかな緑が調和するこの美しい季節に、仏様が私たちのそばに来られました。
今年のお釈迦様の誕生日は特別であり、感激な瞬間でございます。新型コロナウイルス感染症から完全に抜け出し、恐れなく隣人と一緒に明るく笑い、互いに向き合う完全なお釈迦様の誕生日を3年ぶりに迎えました。命を守るため最善を尽くした医師や看護師、看護助手、保健当局、また、 生計に困った小規模事業者たち、皆が仏様であり、菩薩の現身であります。
その大変な時期を乗り越えた、皆が和合と共生したパートナーでした。互いの健康のため防疫指針を守り、共にした全ての国民に感謝と激励を送ります。
困難を克服した主人公はまさに私たち自身です。自分から誰かを感染させないよう相手を配慮した暖かい心、最悪の状況でも共同体の秩序を崩さない犠牲の精神、自分より貧しい隣人を先に世話する慈悲心が私たち皆を救いました。
共同体と隣人を思うその心がまさに仏様の心であり、仏様がこの世に来られた意味であります。私たちの偉大な師匠は自ら人生の主人公であり、世の中の尊い存在であることを悟らせてくれました。
仏様は完全な悟りを教えてくれました。しかし、現実は惨憺たるものです。世界を揺るがした戦争の恐怖が続いており、大切な多くの生命が虚しく倒れています。
我が国も分断の苦痛の中で新たな緊張が繰り返されています。また、地球村の皆が羨む経済大国であり、文化先進国であります。しかし、少子高齢化によって未来を心配しています。
激しい競争により精神的な苦痛が深まり、寂しさとうつ病に苦しむ人々が増加しています。
世の中で起きているすべての現象は、すべて縁と因果から始まります。
欲は心の戦争をもたらし、無心は心の平和をもたらします。
自分の中の尊厳を悟り、心の平安を清浄に維持すると、私たちは真なる幸せの世界を開きます。自らが主人公であり、仏様として生きていく道です。全国民の心が平和でなければならない理由です。
韓国仏教はお釈迦様以来、数千年間続いてきた大切な教えと知恵をよく整理し、現代人の考えと情緒に合う禅瞑想プログラムを国民と世界の人々に広め、体験できるようにします。瞑想を通じて知恵と慈悲を持つ真なる性格を悟らせ、個人には心の平和をもたらし、世の中の葛藤を解消し、仏様の世界づくりに貢献しようと思います。慶州南山の烈岩谷磨崖仏を立て直すことも、国民が幸せになる新たな千年のための精進でございます。三国統一の願いと世界の平和を発願し、石窟庵の仏様と同時代に造成された烈岩谷の仏様が千年近く伏せて放置されています。
世界最低の出生率、世界最高の自殺率、戦争の危機に陥ったこの国の悲しい現実です。
烈岩谷の磨崖仏を立て直すことは、自分自身を立ち直らせることです。さらに、人間の真なる性格を回復し、国民の幸せ、世界平和の新しい千年を作っていくことです。
お釈迦様の誕生日を迎え、両手を合わせて心より発願します。すべての差別と嫌悪、葛藤と暴力、貧困と病気が消えることを願います。自由と平和、調和と秩序、知恵と慈悲の浄土世界が早く成就することを願います。
すべての国民と仏教徒が業障を消滅し、心の平和を求め、この世の中の真なる主人公として生きていくことを両手を合わせて発願します。
仏紀2567(2023)年 お釈迦様の誕生日
大韓仏教曹渓宗総務院長真愚