仏紀2565年お釈迦様の誕生日 宗正法語
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作成者 Jogye 日時21-05-15 14:35 再生1,235回 コメント0件本文
‘一顆明珠’を知っている人がこの世の中に何人いるでしょうか。
仏様は一顆明珠を証得し、兜率川に入り、娑婆世界へ因縁が到来し、白い象に乗ってマヤ夫人の胎を結び、10ヶ月後、夫人の右脇に出胎しました。生まれ出て七歩歩み、右手は天を指し、左手は地を指し、第一機の法を施します。
「天上天下唯我独尊」とおっしゃいました。
古今を通じ、これを超える聖人がいるでしょうか。
尊く尊いです。
全ての人類よ!
合掌礼敬しましょう。
しかし、詳しく見てみると、足の下の三尺であります。
大衆はお分かりになるでしょうか。
このように独特な眼目で真理を提示し、世世生生が明るいのも唯一仏教の真理のみであります。
今日は仏様が大慈悲で、無名の娑婆世界へ智慧の光明として降誕された日です。
分け隔てない、一切衆生を教化するので地獄門も消えゆき、
有情も無情も法悦で満ちており、時々が好時で、日々が歓喜で満ち溢れる日です。
世界中が去年よりコロナウィルスによる死の恐怖と苦しみに陥っています。
これは、「人間優越的な思考」という愚かな考え方であり、人間が自然を破壊し、生態系を破壊した、その当然の結果です。
自然と人類は相生する存在です。
自然は、我々の祖先が健康できれいに保存し、それを譲ったものでおり、更に我々も未来の後裔へ穩全に譲るべき責任があります。
今回、コロナウィルスによる疾病を教訓とし、自然と人間がどれほど密接な関係にあるのかを悟るべきです。
全ての人類よ!
仏様の前に灯供養を供え、多くの生による業を消滅し、無量の福徳を受けましょう。
畢竟の一句はどう思いますか?
柳の垂れた一束の枝に届かない。春風に柳の枝が欄干をそよいでいる。(一把柳條收不得、和風塔在玉欄干)
仏紀 2565年 5月 19日
大韓佛敎曹溪宗 宗正 眞際 法遠