公案とは元来「官庁の公文書」という言葉に由来した用語で、参禅修行においては絶対的な 判断の準則となる命題を意味します。公案の種類は普通1,700種類の公案と言いますが、これは《伝燈録》に登場する1,701名の禅師たちの修行と言行に由来したものです。
禅修行者たちは多くの公案の中で禅師の指導を受けて、一つの公案を選び話頭を参究します。公案が自分の本性を発見すること〔見性〕を目標とする参禅修行の大命題であるとすれば、話頭はその大命題の中の核心部分を言います。話頭は誰も完全な解釈や分析が不可能なものなので、みずから疑心を解決しなければなりません。