テンプルステイの現場を行く
<美しき同行>と<社会福祉共同募金会> の共同企画、求職者対象のテンプルステイ

求職者ら、「幸福」をテーマに修行
古愚師による「甘露説法」に拍手喝采
財団法人<美しき同行>は、大韓仏教曹渓宗が設立した支援団体である。<美しき同行>は、寄付を受け取って奉仕団体にお金を支援したり、直接事業を展開したりする。統一教の<グッドネイバーズ>やキリスト教の<ワールドビジョン>に比肩する機構である。<美しき同行>が失職者らのためのテンプルステイを企画した。韓進グループの支援を受けて、社会福祉共同募金会と共同で40人余りの求職者たちに、職場ではなく「真の我」を見つける道を案内した。
プログラムは修練院が用意した。テーマは「幸福」であった。住居・教育・医療など人間の基本的な生活を、全て個人が責任を持たなければならない大韓民国で、失職というのは死よりももっと苦しいことであることを体で感じている失職者たちに、主催側は幸福をテーマに差し出した。
昼食後、グループ分けとグループ長の選出、施設の利用法、お辞儀の作法など簡単な生活の心得と歓迎の言葉などの内容が一時間ほどにわたって進められた。から初講義が始まった。講師は曹渓宗元老議員の古愚師だった。禅師として広く知られている方である。「本当の幸せ探し」というのが師の講義の主題だった。絶対的で永遠なる幸せ、それは外ではなく自分自身の中にあるというのが、師の説法の要諦だった。「皆さんの心の中にある宝物の倉庫を見つけさせるのが仏教である。それは何かと言えば、今この場で見て聞いて感じている皆さん自分自身である。それを放置してしきりに外で探すから、幸福を探し出すことができないのだ」「考え方を変えなさい。経営者が労働者を恩人と思って待遇すると、その心が再びこちらに戻ってきて自然に労使間の和合がうまくいき企業は栄える。お客さんと労働者、経営者がお金儲けの対象ではなく恩人であること、それこそが即ち真実であり、ありのままの姿である。ところが、私たちはそのように見ることができない。錯覚と誤解から始まった間違った考えが、そのまま真実のように固まって、私たちを不幸に陥らせる。そのため、今までの不幸だった私も、これから幸せになる私も、全てを私の自由意志が決めるのである」と説破した。修練生たちは拍手で回答した。

観禅武の体験、ストレスを解消し
正見が生じると自信感も溢れ
「和尚との茶談...心の清浄」
彼氏と一緒に参加したというある若い女性は、「和尚のお話が分かりやすくて、本当に胸に応えた」と感想を言った。彼女は「仏教係で働きたくなった」と言いながら笑った。テンプルステイを体験した若い参加者らは、仏教係で働きたいという思いを表す人が多い。英語と日本語が上手なある男性は、「機会があればテンプルステイの指導や広報に関する仕事をしたい」と言った。
古愚師に引き続き、パク・ヒスン部長は観話禅の原理と方法、修行の意味について説明した。多くの人々が質問をしたり、講師の問いに答えながら活発に参加した。朴部長が講義の終わりに「屍体を引き連れて行くこの体は誰なのか」という公案を与えながら、「解けた人には文化院の生涯無料利用権をあげる」と約束した。翌日の朝、出会ったコン・スノさんは「朴部長が出した公案を考えるために夜通し一睡もできなかったが、解くことができてとても嬉しい」と言いながら事務室に駆け付けた。
初日の夕食後には、108拝の奇跡という映像を視聴し、指導師の竹箆に合わせて、礼拝を一拝してから一個の数珠を貫く、108数珠貫きの修練をした。
翌日の朝6時に起きて草取りをするなど運力(作業)を終えた参加者らは、食事の後観禅武を学んだ。求職のストレスでまともに管理できなかった体を保護して元気にする修練法だった。参禅により硬く凝った体を解すことができ、呼吸法や観法が発達しているので、僧侶はもちろん一般人たちも多く習っている修行法である。創始者の両翼師の弟子である法讚師(保寧・白雲寺)が指導した。参加者たちは呼吸法と姿勢などを覚えながら、口先だけで聞いて映画の中でだけ見た観禅武にすっかりはまってしまった。師は「ストレスとお酒、タバコなどが染み付いた悪い生活習慣を取り捨てて、私はできるという自信感と身を正すという願力を持って努力すれば、正しい正見が生じて元気で万事に自信感溢れる生活に変わる」と語った。
次は、「韓国経済と私の展望」についてイ・オノ専務(三星経済研究所)の特講が続いた。昼食の後、参加者たちは馬谷寺を巡礼して、文化院に沿った道を歩きながら、考えを整えた。夜はこの一日で仲良くなった修練生同士の親睦を図る時間も持った。最終日は和尚との茶談と、「成功的な自己変化の原理」というテーマの講義を最後に、全日程を終えた。
大田から職場があるソウルまで通うのがとても大変だったので会社を辞めたという金某氏は、「話にだけ聞いていたテンプルステイに直接参加してみたら、思った以上に良い。子どもたちのため参加できなかった家内が来られなくて惜しい」といい「今後家族が一緒に参加できる機会もあればよい」と言った。パク・チャンジョン局長は「プログラムが充実していて参加者たちの反応もとても良かった」、「今後とも多様な階層の人々のためのプログラムを作る計画だ」と言った。